3交代看護師の日常がキツい。
これはタスクの経験から基づいた個人的な3交代での看護師の日常を書いたものです。
いま、医療の最前線で頑張ってくれている看護師。その努力はほんとに報われてほしいですよね。
でも、こうなる前から報われてほしかった。
人の役に立ちたい、患者さんの支えになりたい、看護してあげたい。そんな優しい志を持った人が看護師を目指し、今も業務に従事しています。
すべての看護師がこんな状況ではないと思います。が、こういう状況をたくさん見てきました。
少しでも看護師の現状を知ってもらいたく記事を書きました。これはコロナウイルスが話題になる前の話です。
看護師に定時という概念はありません。残業は当たり前。残業代は一応つけられます。が、働き方改革で、残業を減らせと上からお達しがあったり、昼休みを削って業務をしなければいけないときもあります。
早出勤務以外の毎業務前に、患者さんの情報を把握する前残業があります。
これが新人の1年目の時なんかは1時間以上必要でしょう。
その前残業となる部分は、残業代として認められていないのです。
今でこそあまり聞きませんが、看護師は3Kといわれていました。
キツイ、汚い、危険。
実際はそれどころではないと思います。
上の3つはもちろんのこと、身体的にも精神的にもきつく
帰ることができない。次の交代の人に変わったとしても、看護記録というものが終わっていないと帰れない。
そんなの業務中にパソコンでチャチャッと打てばいいじゃないと思うでしょう。
その記録が打てないから帰れないのです。
認知症の患者さんの対応をしていたり、モンスターペアレンツならぬ
ファミリーペアレンツがいたり、人員不足のせいで、対応しきれないナースコールはなりっぱなし。
急変だっていつ起こるかわからないのです。
たとえ、定時の時間を過ぎていても慢性的な人手不足により、夜の看護師の負担も大きく、
次の人のためにこれをやっておこう、あれもやっておこう、と仕事は増えるばかり。
お医者さんからの指示ももらいますが、医者同士の治療方針が合わなかったり、
医者と患者さんの間に挟まれたり、患者さんへの説明の時間を調整したり。
さらには理学療法士・薬剤師・栄養士との話し合いなど、
上げればきりがありません。そうこうしているうちに、食事の対応や、おむつの対応、
これでは記録を打つ時間など取れるはずがありません。
職場内でも チーム医療ですから コミュニケーションは欠かせません
どの職場にもいるとは思いますが、お局様には手を焼きます。
夜勤もとってもきついものです。少ない人数で大人数を見なければなりません。
深夜勤務の場合
3交代だと、7時ごろ~12時半ごろまで、仕事をして、いったん家に帰ります。
そして、夕方ごろにいったん寝ます。そして、夜中の0時からの勤務に間に合うように起きて出勤してくるのです。
同じ日付の日に2回出勤することになります。
準夜の場合
16時ごろの出勤し、0時ごろまでが定時ですが、だいたい患者さんは寝てくれないので、
記録が終わるのは2時か3時、ひどいときは5時を回ってしまうこともあります。
そして家に帰ったらもう朝です。そして、勤務上はその朝を迎えた日が休み扱いになるのです。
例えば4/30の0時~4時まで勤務。5時に帰宅し、シャワーを浴びる。
さて、4/30は本当に休みなんでしょうか。
夜中仕事をしてきた体はもう限界で、そこで夕方まで寝ます。
体を休めるだけの休日。。。看護師の休日ってそういうものになってしまいます。
もちろん、とてもアグレッシブで元気な人はそのまま起きてて、
”夜勤明けで動いてます!”なんて人もいますが、アドレナリンが大放出されているだけで、
体はとてもダメージを受けているのです。
そんな環境でも やりがいを感じ、看護師を続けて頑張っている方々は本当にすごいです。
患者さんはよく、”看護師さんは給料がいいからいいね”といわれます。
それは なにと比べてですか?なにがいいんでしょうか?
私たちの給料っていいんですか?
働くために生きる。休日はただ 体を休息するため。なんて。。。
これだけ体を削ってるのに 報われないなと思います。
どうして、”看護師さんはいいね~”なんて言えるのでしょうか。
女性の平均年収で看護師が何番目なのかご存じですか?
それが1位ならまだしも 上位10位にも入っていないのです。
看護師も人間なんです。家庭があり、子供があるんです。
もっと 医療現場が改善され、医療従事者が報われてほしいです。